私事で恐縮ですが、実家近くを立ちよる機会があったので、病気で亡くなった親友宅へ連絡をとり線香を上げに伺いました。
玄関をあがり「まずお線香を」と仏壇を探しましたが、「○○はここなの」ときれいな花と笑顔の友人の写真が飾られた出窓スペースに案内されました。
線香の代わりに友人の大好きだったコーヒーを頂き、子供の頃の思い出話に花を咲かせ帰路に着きました。こういうのも悪くないなと友人に想いを馳せました。
よく考えてみれば、実家にあっても自分の家に仏壇はありません。
同年代の友人で仏壇を持っている人間の方が少なかったです。
今、仏壇を持たない家庭が60%を超えるというデータもあります。
昔は仏間と呼ばれる部屋があったりしましたが、和室のない家も多くある現代では、大きくて存在感のある仏壇はインテリアに合わないとか、置き場所がないなどの住宅事情も関係しているようです。
仏壇問題なるものもあるようで、知人は「長男であるお前にお墓と仏壇を継いでほしい」と言われたそうです。
ですが、知人の奥様は一人っ子で仏壇も墓も継ぐ人間が居ない。
奥様もご実家の両親から「お墓はしょうがないけど仏壇だけは継いでほしい」と懇願されたそうです。
二つも仏壇を引き取る場所もなければ、両家の宗教も違うときたもんだと落語のような話に頭を悩ませておりました。
「仏壇って何?」若い世代では仏壇を観たこともないという人もいるようです。
私はマンション住まいで和室もなく仏壇を置くスペースもないので、テレビの対面に散骨したならミニ骨壺と、自分でも良く撮れているなと感心するお気に入りの一枚をお洒落なフォトフレームに入れてを用意しておくから、「パパがおじいさんになって死んじゃったら、気が向いた時でいいから大好きなビールをお供えしてほしい」とまだ小さい娘にお願いしたら、キョトンとしていました。
皆様のお家でも仏壇問題に発展しないよう、お墓と仏壇の継承をどうするかお考え下さい。
弊社では墓じまいに伴い、複数のご遺骨の海洋散骨をご希望される方にサービスプランをご用意しております。お気軽にご相談下さい。